脱毛の基礎知識

この記事では、別記事 そもそも「脱毛」とは何か の中でご紹介した、今現在日本で行われている脱毛方法のうち、「レーザー脱毛」(医療脱毛)についてご紹介していきたいと思います。

目次

  1. レーザー脱毛とは何か?
  2. レーザー脱毛のの原理とは?
  3. レーザー脱毛の種類①
  4. レーザー脱毛の種類②
  5. 結局どのレーザー脱毛がおすすめ?

    レーザー脱毛とは何か?

    レーザー脱毛とはなにか?

     「レーザー脱毛」という言葉については、最近では雑誌やテレビのCMなど様々な所で目にしたり耳にしたりする機会があると思います。「レーザー脱毛」と聞いて、何かしらの光を用いて脱毛を行う方法なのかなと想像できるのではないでしょうか?
     実際の所、レーザー脱毛とは何なのか、どのような特徴やリスクがあって、どのような人に対して有効な脱毛方法なのかという所を分かりやすく解説行きたいと思います。

     レーザー脱毛は、別名「医療脱毛」とも呼ばれており、文字通り医師の常駐している医療機関でしか施術を受けることができません。
    これは2001年11月8日に厚労省医政局医事課長が出した通達によるもので、
    「『レーザー光線又はその他の強力なエネルギーを有する光線を毛根部分に照射し、毛乳頭、皮脂腺開口部等を破壊する』という脱毛方法は医療行為にあたるため、『医師免許を有しない者が業として行えば医師法第17条に違反する』」とされているのです。
     また、各都道府県の衛生主管部(局)長に送られたその通達には、「最近、医師免許を有しない者が行った脱毛行為等が原因となって身体に被害を受けたという事例が報告されており、保険衛生上看過し得ない状況となっている」と、通達が行われた背景が記されているのです。ただし、医師の指示を受けた看護師であれば施術を行う事が可能なるので、必ずしも医師のみがレーザー脱毛を行えるという訳ではありません。
     しかし医師の指示なく看護師の独断でレーザー脱毛を行うと法律で罰せられることになります。これは「保健師助産師看護師法」の37条で、看護師は医師の指示がなければ、診療機械の使用や医薬品の受け渡しなどの行為はできないと定められているので要するに、脱毛に有効なレベルのレーザーを照射する場合は、医師が常駐している医療機関で医師本人又は医師から指示を受けた看護師の元で脱毛施術を受けるようにして下さいねということになります。

    レーザー脱毛の原理とは?

    レーザー脱毛の原理とは?

    では具体的にどのような原理・仕組みでレーザーにより脱毛ができるのかという部分について解説していきます。
    レーザー脱毛では、ある色や物質に反応するというレーザーの特色を生かした脱毛方法になります。
    脱毛で使用するレーザーは黒色(メラニン色素)に反応する波長のものを使用して施術を行います。
    ですので、基本的には白い毛や茶色い毛に対してはアプローチすることができません。
    脱毛部位に照射したレーザーはメラニン色素に反応することで熱が発生し、その熱が毛をつたって毛根部まで伝わり、毛を作り出す組織を破壊します。一度綺麗に破壊することができれば、破壊された組織は元には戻らないので脱毛が完了するという仕組みになっています。
    ちなみにレーザーはメラニン色素にしか反応しないので、周囲の皮膚や組織には影響はでません。
    レーザー脱毛における施術の流れとしましては、まず施術部位の剃毛を行い、短い毛の状態でレーザーを照射します。すると毛の毛根部分に熱が集中し、組織を破壊します。破壊された後は、数日後自然にスルっと抜け落ちていきます。

    レーザー脱毛の種類①

    レーザー脱毛の種類①

    1)アレキサンドライトレーザー
     現在、国内で多くの医療機関に導入されているレーザーであり、アレキサンドライトという名の宝石を使用していることからこの名前がつけられています。
     通常、肌に照射する前には火傷防止の為肌にジェルを塗布するのですが、アレキサンドライトレーザー脱毛ではレーザー照射と同時に皮膚も冷却しながら照射することが可能になっています。
     アレキサンドライトレーザーでは755nmの波長のレーザーを用いており、この波長では脱毛効果だけではなくシミやニキビ治療にも期待がもてるのです。
     日本人の肌に適している波長での照射であったりジェルの塗布が不要なのと美肌効果も期待できるという良い面もありますが、その反面日焼けをしている肌や黒ずみには照射できなかったり、施術時間が長くなること、痛みが強いことなどのデメリットが挙げられます。

    2)ダイオードレーザー
     ダイオードレーザーとは、半導体を光源としたレーザーです。波長についてはアレキサンドライトレーザーよりも長い810nmのものを使用しています。この波長はメラニン色素への吸収率が良いことや、レーザーが毛根部に到達しやすいなどのバランスがとても優れている、黄色人種である日本人の肌色や毛質にとても適したレーザーとなります。
     さらに、通常照射口は丸い形なのに対して、ダイオードレーザーは四角形なので、照射する範囲が明確で重複照射が少なくなり、当て漏れのリスクも少なくなります。
     そしてこのダイオードレーザーには更に2種類に分類することができます。

    レーザー脱毛の種類②

    レーザー脱毛の種類②


    2)-1 レーザー式(HR式)
     HR式は毛のメラニン色素に反応して脱毛効果を得るレーザー脱毛方法です。毛根部にある、毛を作る毛乳頭部分を破壊し脱毛させます。毛の状態に合わせてパルスの幅を調整することが可能なので、アレキサンドライトレーザーや、後程記載するYAG(ヤグ)レーザーに比べて産毛などの細い毛に対してもアプローチすることができます。
     しかし効果の面で見ると、どうしても蓄熱式(SHR式)には劣ってしまいます。

    2)-2 蓄熱式(SHR式)
     メラニン色素に反応させ、毛根部を熱で破壊する仕組みで脱毛を行うレーザー式(HR式)に比べて、蓄熱式(SHR式)では「バルジ領域」と呼ばれる所を破壊し、脱毛を行う方法になります。
     この「バルジ領域」とは、毛を作り出す上で重要な細胞を作り出す働きをする領域のことを言います。
     ここで作られた毛の因子が毛母細胞となって、毛細血管より毛乳頭が栄養を受け取り毛は成長していきます。
     なので、この「バルジ領域」を破壊することで毛を作る元の部分の機能停止させる、新しい技術での脱毛方法となります。
     低出力のレーザー(65℃前後の低温)を少しずつ蓄積させていき、脱毛効果を出します。低出力なので痛みも非常に少なく、1秒あたりに照射できるショット数も多い為、施術時間が短いことも特徴です。
     また、HR方式などではメラニン色素に反応させる方式の為、日焼けした肌への照射や、黒色以外の毛には効果を出すことが出来ませんでしたが、蓄熱式(SHR式)では「バルジ領域」にのみアプローチをしていくので、日焼けをしている黒い肌や金髪、白髪等のメラニン色素を含んでいない毛に対しても有効となる脱毛方式になります。
     さらに一般的なレーザー脱毛では毛周期に合わせて施術を行う必要があり、数か月に1度のペースで脱毛を行っていく必要がありますが、蓄熱式(SHR式)では「バルジ領域」にアプローチしていくので毛周期(別記事参照)に関係なく脱毛施術を行う事ができるのです。その為、一般的なレーザー脱毛よりも早く脱毛を完了させることが出来るのです。

    3) YAG(ヤグ)レーザー
     YAG(ヤグ)レーザーでは1064nmのとても長い波長のレーザーを使用しており、これによってお肌の深層部分までレーザーの熱を加えることが可能になります。日焼けによる肌の黒みに関係なく照射することがで、効果としても高い位置づけにはなりますが、その分かなりの痛みを伴ってしまいます。
    最悪の場合だとお肌に炎症が起きる、火傷となるトラブルリスクも発生する可能性もあるのです。

    結局どのレーザー脱毛がおすすめ?

    結局どのレーザー脱毛がおすすめ?

    以上の4種類がレーザー脱毛の種類・特徴となります。

    レーザー脱毛に関しては、
    ・痛みが少ない
    ・肌の色や毛の色に関係なく施術が行える
    ・毛周期を気にすることなく施術が受けられる
    ・効果が高い

    などの特徴からダイオードレーザーの蓄熱式(SHR式)が一番オススメの脱毛方法と言えそうです。
    あらかじめ自分自身でもしっかりレーザー脱毛に関する知識を身につけておき、疑問に思う事や不安なことについてはしっかりと医師に確認をすることで施術トラブルや肌トラブルを極限まで抑えることが可能です。各レーザー脱毛の特色をしっかり把握して、信頼のおける医療機関で脱毛を行い、安心安全の脱毛施術を受けて下さいね。